ローストビーフの食中毒

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ローストビーフ弁当の注意点

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おうちでローストビーフを作るときに気を付けたい食中毒！注意点をプロが解説

こんにちは。週一で食べるほどローストビーフが好きな管理栄養士のスタッフkasumiです。

最近は簡単に作れるローストビーフのレシピがネット上にたくさん掲載されていますが、低温調理で作るローストビーフをおうちで作るときは食中毒に注意が必要です。パーティやおめでたい日に美味しく食べていたローストビーフが原因で食中毒になってしまってはせっかくの良い思い出が台無しになってしまいます。また高齢者や小さな子供では命の危険につながることもあるので、ことさら注意が必要です。

今回の記事ではおうちでローストビーフを作るときに気を付けたい食中毒とその予防法、注意点を解説します。

食中毒とは
食中毒予防のポイント

食中毒とは

ローストビーフを作る際に注意したい食中毒の原因菌が腸管出血性大腸菌 O 157です。

腸管出血性大腸菌O 157に感染する主な原因

この菌はもともと牛肉の表面についている可能性があり、ローストビーフを作る際の加熱温度や時間が不十分だと殺菌することができず、食べてしまうことで食中毒が起こります。

腸管出血性大腸菌は何時間後にどんな症状でるのか

腸管出血性大腸菌は潜伏期間が長く、原因の食品を食べてから平均して3～8日後に発症します。症状は下痢、激しい腹痛、発熱、嘔吐、吐き気などがあります。
症状は下痢、激しい腹痛、発熱、嘔吐、吐き気などがあります。また、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染すると、溶血性尿毒症症候群（HUS）や神経障害、腎機能などの重症が起こる場合もあります。一方で無症状の場合もあります。

食中毒予防のポイント

食中毒を防ぐ基本は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」が重要です。

菌をつけない
・スーパーで生肉を買った際はラップが裂けている可能性があるため、他の食品に血液が付かないように分けてビニール袋に入れましょう。
・同様の理由で、冷蔵庫内では生肉はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などが触れないようにしましょう。
・生肉の血液が、果物やサラダなど生で食べるものや調理が済んだものにかからないようにしましょう。
・生肉を触ったら手をよく洗いましょう。また、手を洗う際に生肉に触れた手で他のものなどを触らないようにしましょう。
・包丁やまな板を肉用や野菜用と使い分けると安全ですが、難しい場合はしっかりと熱湯をかけて殺菌しましょう。

菌を増やさない
・菌は時間とともに増殖していきます。新鮮な牛肉を買い、なるべく早く調理しましょう。
・菌は低温状態では活発に増殖しませんが、常温に近くなると爆発的に増殖してしまいます。そのため、生鮮食品を購入後は寄り道をせず、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
・菌の増殖は10℃以下だとゆっくりとしたペースになるので冷蔵庫内の温度は10℃以下を保ちましょう。
・調理は食べる直前に行うことが原則です。やむを得ず、あらかじめ調理しておく場合は完成した料理を長時間常温で放置せず、出来るだけ早く冷蔵庫で冷やすようにしましょう。特に夏場は驚くほど速く菌が増殖します。
・味見などで口に触れた箸やスプーンなどで再度料理に触れることは避けましょう。手や口の細菌を料理に移すことになるので腐敗を早めます。一度、口に触れた調理器具は洗浄するように心がけましょう。
・同様の理由で、余ったローストビーフを食べていたお皿で保管することは避けましょう。清潔な容器に移して保存しましょう。

菌をやっつける
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。そのため、菌をやっつけるにはしっかりと加熱することが重要です。食中毒の原因菌が死滅する温度と加熱時間は科学的に証明されています。感覚でなく、温度計やタイマーを用いてしっかりと加熱しましょう。
菌の有無は絶対に肉眼では判断できません。また肉の色見などから判断することも出来ないと言われています。そのため、クッキング温度計などを使ってローストビーフの中心の温度を正確に計る必要があります。
詳しくは「ローストビーフの中心温度は？おいしくて安全な作り方をプロが解説」で紹介しているのでご参照ください。

今回は食中毒を防ぐために重要なポイントを解説しました。繰り返しますが食中毒を防ぐ基本は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」ことです。今回の記事を参考に、安全でおいしいローストビーフライフを楽しんでくださいね。