1. 子供がローストビーフを食べる問題は？

＜食中毒＞

ローストビーフの中身は赤いですが、火が通っていない生肉ではありません。肉の表面をしっかりと焼き、中は低温でじっくりと時間をかけて火を通す料理です。
なので、火が通っているお肉なので生の魚である刺身と比べると食中毒の心配は低いです。だからといって、離乳食期の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
赤ちゃんは大人と比べると抵抗力が弱いため、食中毒になると重症化する可能性があります。

＜咀嚼機能＞

ローストビーフはもも肉を使った料理であるため、柔らかい食感をしています。しかし、弾力があるのである程度の噛む力が必要になってきます。
嚙む力には奥歯が必要です。個人差はありますが、3歳頃までには大体の子が乳歯が生えそろいます。
その頃くらいから奥歯で食べ物をかみ砕く事ができますが、大人と同じくらいの噛む力はありませんので注意が必要です。

＜消化機能＞

大人と同じく消化吸収機能には個人差があります。発達の状況なども、子供によって違ってきます。
3歳以降には各臓器も発達して、消化酵素の分泌は増えてきますが、消化機能はまだ未熟です。
大人とほぼ同じ消化機能が育つのは、８歳頃と言われています。無理な食べ方をすると、消化器官に負担をかけてしまうので、硬さ、大きさ、量、味付けなどには気をつけましょう。

ローストビーフは個人差はありますが、およそ3歳ぐらいから食べても大丈夫ということです。

2. ローストビーフを食べさせる時の注意点

3歳ぐらいから大丈夫と説明しましたが、やはり大人と同じではないので、下記の注意が必要です。

＜新鮮なものを食べさせる＞

賞味期限が過ぎたお肉で作ったローストビーフや作ってから数日経過したローストビーフなどは食べさせないようにしましょう。菌が繁殖して食中毒になる恐れがあります。

＜しっかりと加熱する＞

ローストビーフは低温調理で作ると柔らかく美味しく仕上がる料理です。

しかし、加熱温度が低いと中までしっかりと温度が上がっていない可能性もあります。中が生焼けで食中毒になる恐れがあります。

＜始めて食べる場合は少量から＞

どんな食材でも、アレルギーを起こす可能性があります。お肉のアレルギーは比較的少ないですが、アレルギー反応を起こす可能性もあるかもしれません。
初めて食べる場合は少量にして様子を見ましょう。

＜味付けには気を付ける＞

3歳以降は大人と同じように食べることができますが、大人の食事だと子供には味が濃いです。
子供に与えるときは塩分はひかえめにするのがポイントです。作ったローストビーフを取り分ける際に塩、こしょうがたっぷりついている周りの部分を切り落としてあげてください。
また、ソースも少量にしましょう。

＜ローストビーフを小さくしてあげる＞

乳歯が生えそろっていても噛む力は大人より劣ります。ローストビーフは柔らかいですが、弾力があるため、一口の大きさに小さく切ってあげましょう。

3.まとめ

今回はローストビーフは何歳ごろから食べさせてもいいのかについて紹介しました。
基本的な考え方として、調理方法のミスによって生肉状態の可能性があるローストビーフはしっかりと煮込まれた牛肉料理に比べてリスクはあります。
そのため、一品として大量に食べさせるのではなく、子供が欲しいとどうしてもねだってきたときに、一口程度食べさせても良い年齢と考えて下さいね。